なぜそうなるか
手元の記念硬貨が何なのかは、財務省の「記念貨幣一覧」で引ける——名前・年・直径と重さの3つで照らす
見慣れない硬貨が1枚出てきて、何の記念のものか分からない。そんなときは、財務省の「記念貨幣一覧」を開けば、名前と年と大きさで引けます。
この記事を読むと、手元の1枚を3つの手がかりで照らす手順と、一覧で分からないときの次の調べ先が分かります。
・財務省の「記念貨幣一覧」は、純金貨幣・純銀貨幣・その他の貨幣に分けて並んでいる
・1枚ずつ、名前・年銘・図柄・直径と重さが載っている
・もっと詳しく調べたいときは、造幣局が国立国会図書館の案内を示している
財務省の一覧には、何が載っているの?
名前・年銘・図柄・直径と重さの4つです。昭和の東京オリンピックから、令和の万博まで、1枚ずつ行が立っています。
一覧は、財務省の「記念貨幣」の頁のいちばん下に入口があります。上に並んでいる記念貨幣ごとの頁とは別の、1枚の表の頁です。
表は3つに分かれていました。見出しは「純金貨幣」「純銀貨幣」「その他の貨幣」です。地方自治法施行60周年記念貨幣だけは、別の頁への入口になっています。
列は、硬貨の名前、年銘、図柄、直径と重さの順でした。図柄の欄には、表と裏それぞれの絵柄が短い言葉で書かれています。
名前の中に、額面と素材が入っているのも手がかりになります。「1,000円銀貨幣」「100円白銅貨幣」「500円バイカラー・クラッド貨幣」のように、額面のあとに素材の名前が続く書き方です。
刻印の額面と、名前の終わり方が分かれば、3つの表のどれを開くかが決まります。あとは年銘と絵柄で、行を絞っていくだけです。
| 名前の終わり方 | 載っている表 | 手元で確かめること |
|---|---|---|
| 〜円金貨幣 | 純金貨幣 | 額面・年銘・直径と重さ |
| 〜円銀貨幣 | 純銀貨幣、またはその他の貨幣 | 年銘で表を分ける(昭和39年の東京オリンピックや、平成2年の5,000円銀貨幣は「その他」) |
| 〜円白銅貨幣・クラッド貨幣 | その他の貨幣 | 表と裏の絵柄 |
たとえば昭和39年の「東京オリンピック記念1,000円銀貨幣」の行には、表の絵柄がこう書かれていました。
日本の象徴である富士山と国花の桜をあしらう
手元の1枚は、どうやって照らせばいい?
名前・年・大きさの順に、3つ当てていけば絞れます。硬貨の刻印を読むだけで、1つめと2つめは済みます。
1. 額面と素材を読む:刻まれた額面(1,000円・500円・100円など)を読み、上の表の「名前の終わり方」で、どの表を開くか決める2. 年銘を読む:「昭和39年」「平成27年」のような年の刻印で、行を絞る3. 絵柄と大きさを合わせる:図柄の欄の言葉と見比べる。同じ年に同じ額面が何種類もある年は、絵柄で分かれます
大きさで分けたいときは、直径と重さの欄が使えます。たとえば平成27年の東日本大震災復興事業記念の1,000円銀貨幣は4種類あり、どれも直径40.0mm・重さ31.1gでした。
大きさが同じ硬貨は、大きさだけでは分けられません。このときは、図柄の欄で表の絵柄を見比べるのが早道です。
記念硬貨の絵柄は、どう決まっているの?
テーマに沿って作られ、最後は閣議で決まります。造幣局の貨幣Q&Aが、デザインの問いにこう答えていました。
また記念貨幣などにはそれぞれのテーマに沿ったデザインが使われています。
絵柄がテーマに沿っているので、図柄の欄には大会名や施設の名前がそのまま出てきます。「聖火台」「首里城正殿」「0系新幹線」のような言葉です。
手元の1枚の絵柄に、建物や行事が描かれていれば、その名前を一覧の中で探すと早く見つかります。
一覧で見つからないときは、どこを見ればいい?
造幣局は、国立国会図書館の「貨幣について調べる」を案内しています。貨幣Q&Aの答えの一部です。
「貨幣についての調べ方」につきましては、国立国会図書館ホームページが参考となりますので、下記をご参照ください。
国立国会図書館の頁は、貨幣を調べるための本やサイトを並べた案内です。記念硬貨にふれた本も挙がっていました。造幣局のサイトについては、こう書かれています。
「貨幣を知る」のページ内「貨幣に関するデータ」に、戦後の貨幣の種類別年間製造枚数や記念貨幣一覧などが掲載されています。
この頁には「2017年3月21日で更新を停止しました」と書かれていました。紹介されている本の版や、リンク先の場所は、いまと違っていることがあります。
記念硬貨として使うときの額は、いくらになるの?
刻まれた額面の額です。造幣局の貨幣Q&Aは、貨幣セットや記念貨幣を使うときの額について、こう答えていました。
貨幣セットに収納されている貨幣(記念貨幣を含む)は、全て貨幣として使用可能です。ただし、プレミアム貨幣等は、購入価格でのご使用はできません。貨幣に標記されている額面価格での使用となりますので、貨幣セットとして収集していただくことをお勧めいたします。
店で使えるか、窓口で替えられるかは、記念硬貨は額面どおりに使えるのかで財務省と日本銀行の答えを並べています。傷んだ硬貨の扱いは曲がったり傷んだりした記念硬貨の引換えにまとめました。
まとめ:あなたの場合はどれ?
- 何の硬貨か分からない:財務省の「記念貨幣一覧」で、額面と素材の表を開き、年銘で行を絞る
- 同じ年・同じ額面が何種類もある:図柄の欄の言葉で、表の絵柄を見比べる
- 一覧に見当たらない:地方自治法施行60周年記念貨幣は別の頁。それ以外は、造幣局が案内する国立国会図書館の「貨幣について調べる」へ
- 使いたい・替えたい:額面どおりに使えるかの記事へ
こんなときは、この記事の話と違う
- 外国の硬貨やメダル:財務省の一覧に載っているのは、日本の記念貨幣だけです
- 売ったらいくらになるか:一覧に値段は載っていません。この記事でも値段の見立ては書きません
よくある質問
一覧の直径と重さは、何の役に立つの?
同じ額面の硬貨を見分ける手がかりになります。ただし、同じ大きさの硬貨が何種類もある年があるので、最後は絵柄で分けることになります。
いちばん新しい記念硬貨も、一覧に載っているの?
財務省の記念貨幣の頁には、2027年国際園芸博覧会や昭和100年の記念貨幣の頁が別に並んでいました。一覧の表の最後は、令和7年の2025年日本国際博覧会の貨幣です。新しいものは、それぞれの頁を見るのが確かです。
出典
- 財務省「記念貨幣一覧」 https://www.mof.go.jp/policy/currency/coin/commemorative_coin/list.htm
- 財務省「記念貨幣」 https://www.mof.go.jp/policy/currency/coin/commemorative_coin/index.html
- 造幣局「貨幣Q&A」 https://www.mint.go.jp/faq-list/faq_coin
- 国立国会図書館 リサーチ・ナビ「貨幣について調べる」 https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/business/post_102363
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